山一産業の強み

Reason1

超高速駆動メカ部品を支える精密板金技術「限りなき±0への挑戦」

超高速駆動メカ部品を支える精密板金技術「限りなき±0への挑戦」

私たち山一産業では、かねてより鉄道の券売機や自動改札機、銀行ATMといった乗車券や紙幣・貨幣の「通り道」となる、超高速駆動メカ部品の生産に携って参りました。これらの製品に使用されるメカ部品は、通常のメカ部品に比べてより高い精度が要求されることから、加工方法はもちろん加工以前の工程から最終出荷工程までの全工程で、さまざまな技術とこだわりをもった生産を行っています。

発想を豊かに、持てるもの全てを試みる

発想を豊かに、持てるもの全てを試みる

機械設備につきましては常に最新設備を備え、日常点検や設備管理、定期メンテナンスを過剰なまでに行うことで、常に加工機の能力をフルに発揮できる環境を実現しています。

また、人材の育成については、日頃から社内学習会や情報交換を行うことで精度追求のためのレベルアップを図り、日常作業の場面においても、より高度な精度が求められる製品については、「発想を豊かに、持てるもの全てを試みる」といった考えの下、試作要求のない製品であっても精度品質が約束されるレベルに達するまで幾度も試作を重ね、昨日まで出来なかった精度を実現するため日々取組んでいます。

例えば抜き工程では、材料仕入れの段階から精度にこだわり、品質の安定したメーカー指定購入を行い、始業前に必ず行うテストカットや日々のパンチショット数の管理等と合わせて、加工精度の信頼性の向上に努めています。また、精密板金の老舗メーカーならではの充実した公差パンチを駆使することで、ワンランク上の多様な精度要求に対応しています。

曲げ工程では、特に曲げ寸法精度にこだわり、市販金型では不可能な精度を実現するために、必要に応じて自社内にて簡易曲げ金型を起工することで、フレキシブルな対応を実現しています。

その他、山一産業では、各工程の社員全員が社外認定の「検査技能資格」を取得しております。また、社内検査基準をあえて一般基準より高度なIT14に設定することで、高い精度要求をよりきびしい瞳が支えています。

Reason2

お札の通り道を滑らかに仕上げる技術「あと一手間を惜しまない仕上げ技術の継承」

お札の通り道を滑らかに仕上げる技術「あと一手間を惜しまない仕上げ技術の継承」

山一産業では、仕上げひとつを取っても一切の妥協を許しません。そもそも紙幣や乗車券等の通り道となるメカ部品を手掛けてきた当社にとって、仕上げ技術は製品の要となる要素であり、また、その技術は幾年にもわたって淡々と受け継がれてきました。

最終品質は人の手による「こだわり」が決める

最終品質は人の手による「こだわり」が決める

図面表記の中で、特にお客様の思いが伝わりにくいもののひとつが、まさしく仕上げ品質とその程度であると言えます。そんなお客様の思いを確実に製品へ落とし込むため、山一産業では比類なき仕上げ技術と異常なまでのこだわりをもって製品と向き合って参りました。

伝承された仕上げ技術は、各作業者の技術レベルをスキルマップにより管理され、社内独自の仕上げ等級基準をあえて設けることで、高度かつ安定した仕上げ品質を可能としています。また、機械設備につきましては、湿式・乾式バリ取り機、バレル等はもちろんのこと、本来は磨きのために使用するバフ研磨機をバリ取りに使用するなど、電解研磨の応用技術などと合わせて、多様な要求に対応しています。

山一産業は、決して「ただのバリ取り作業」では終わりません。目で見て・触って・確かめて、仕上げの最終品質はやはり人の手による「こだわり」によって大きく左右されます。山一産業では、そんな細かく手間の掛かる部分であっても、熟練した作業者が時間を惜しまず、ひとつひとつ丁寧に仕上げて行きます。また、場合によっては、製品の用途や使用方法などを直接お客様へお伺いし、それらに最も適した仕上げを提案させて頂くといったことも稀ではありません。

山一産業には、そんなお客様の思いをより的確に再現するための「高度な技術」、そして一手間を惜しまない「こだわりの魂」が息づいています。

Reason3

食品や医療機器など、異物混入防止と美観を実現する 品質管理「不具合率0.025%以下」

食品や医療機器など、異物混入防止と美観を実現する 品質管理「不具合率0.025%以下」

食品機器・医療機器といった特異の分野に使用されるメカ部品を取り扱う山一産業にとって、異物混入の防止や美観へのこだわりは、至極当然と言っても過言ではありません。なぜならば、食料機器・医療機器の分野には、その分野ならではの高い基準が随所にあり、その基準を克服するための数え切れない「挑戦の結果」をベースとして日々生産を行っているからです。

より不具合品発生のない生産環境を目指して

より不具合品発生のない生産環境を目指して

私たち山一産業では、異物混入の防止や美観を維持するために、最終検査工程での判断を待つまでもなく、全加工工程を通じてその製品のゆくえを見守っています。製品を取り扱う際の保護ビニールや緩衝材の使用は勿論のこと、加工作業そのものでそれらの原因となる要因を徹底的に分析し、作業環境や加工方法、作業手順などを常に見つめ直すことで、「汚れ」や「手あか」の付着にまでこだわった生産体制を確立しています。

また、厳しい品質管理と検査基準を無事クリアした製品は、出荷工程においても再び最終の製品確認が行われ、必要に応じて脱脂処理やメタノールによる拭き上げを行うことにより、更に美観の向上に努めています。小さな製品は一点一点袋詰めを行い、また大きな製品にはふんだんにエアキャップを使用するなど、製品のサイズや形状、材質に最も適した「こだわりの梱包」を行っています。

このように、山一産業では異物混入や美観の問題は元より、不具合品の発生を極限に抑えるべく、不具合品を発生させないためのあらゆる工夫やしくみ作りに余念がありません。不具合品発生の原因が主に人為的なものであることから、その改善対策の多くを人にスポットを当て、かねてから品質に対する意識の向上に努めて参りました。
例えば、毎週必ず行っている全員参加型の「5S活動」があげられます。5S活動はもともと整理・整頓を目的とした活動ですが、当社では本来の目的に加え、その活動中に芽生える「不具合が起こる前の発想」、つまり「気づきの心」の育成を目的として取組んでいます。

また、部署単位で行われる「毎日面談」もそれにあたります。日々の作業をよりしやすくするために、作業者それぞれの持つ発想や思い、心の健康状態をも含めたヒヤリングを毎日行うことで、問題となっている目に見えないマイナス要素とその打開策を見つけだし、改善と擦り合わせを繰り返すことで、昨日にはなかった、「より不具合品発生のない生産環境」を作り出しています。

品質には、良くも悪くも必ずその裏付けがあり、その大半は「人の意識」が鍵を握っていると言えるでしょう。山一産業では、このような基本プロセスの積重ねにより、年間受注件数100,000件に対し不具合件数25件という、板金業界としては比類なき数値を達成しています。かたくななまでの品質へのこだわりと、研ぎ澄まされた感性で、「不具合率0.025%以下」の世界へといざないます。

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